情報社会と呼ばれて久しいですが、この一言で括るには難しいほどに今やインターネットの利用実態は刻々と変わっています。
ネットの利用が増加しているのは言うまでもなく、その利用目的も多様化しています。
本記事では総務省の調査を紹介しながら、この事実を数字から見ていきたいと思います。
本記事について
本記事では総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」より2018年・2023年の調査結果を引用していきます。
本調査はスマホやソーシャルメディアの利用拡大を受けて平成25年に開始されました。
毎年13歳から69歳までの男女1,500人を対象に行われます。調査項目は情報通信メディアの利用時間と利用時間帯、利用目的及び信頼度等ですが、本記事ではその一部を紹介していきます。
総務省|情報通信政策研究所|情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 (soumu.go.jp)
インターネット利用者率
世の中には様々なメディアがあふれています。例えばテレビ、インターネット、新聞・・
これらを利用する人々の割合はコロナ前後でどのように変わったでしょうか。
以下図は平日のメディア別行為者率の推移です。
2018年の時点でネットの利用率はわずかにテレビを超えるばかりでした。
この傾向はさらに拡大し、利用率の差は20%にまで広がっているようです。
インターネット利用時間
前項にてそれぞれのメディアを「利用している」と答えた人々について、平日一日あたりの利用時間を調査した結果が以下になります。
(単位:分)
一日あたりのネットの利用時間は2018年から2023年にかけて80分も増加しました。
一週間ではなくたった一日の間での80分です。たった5年の間でも人々の習慣が大きく変わったことがお分かりいただけると思います。
テレビや新聞の利用時間は微減となっております。これらメディアを利用する方は、その時間の一部をネットに代替するというよりも、これまで通り時間をかけて利用しているようです。
インターネットでどんなことをしているか
ネットの利用率・利用時間はともにこの五年間で伸長していることが分かりました。
人々の行動習慣に占める割合を拡大しているインターネットですが、人々はこれを使いどんなことをしているでしょうか。
以下は平日におけるインターネットの利用項目別の平均利用時間の調査結果です。
(単位:分)
どの利用項目も伸長していますが、特に注目すべきは動画の視聴時間の増加です。
2018年から2023年にかけて一日当たりの利用時間が30分以上も増加しています。
動画に続きVODやゲームの利用時間も増加していることから、ネットにコミュニケーションや情報収集のみならず娯楽を求める向きが強まったと考えられます。
コロナ禍による在宅時間の増加もこの傾向に拍車をかけたのでないかと推察されます。
メディア利用の変化とこれからのWebマーケティング
以上、総務省の調査結果をかいつまんで人々のメディア利用習慣の変容を紹介しました。
ネットの利用増加などは感覚と一致する部分もあったでしょう。
一方で、動画メディアの大幅伸長やオールドメディアの利用減少などについては数字を見て驚かれた方も多いのではないでしょうか。
インターネットの利用時間はこの5年間でも大きく増加しており、Webマーケティングに期待される効果は高まっていると言えます。動画など娯楽性のあるコンテンツの重要性も増しています。
Webメディアの流行は短い期間で変わっていきます。
これを押さえること、そしてそのうえで効果的な策を検討することが大切です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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