「小規模事業者持続化補助金を使って、ホームページを新しくしたい」
「せっかく補助金が使えるなら、WEB集客にも取り組みたい」
そう考えている中小企業の経営者の方は多いのではないでしょうか。
しかし、ここで一度立ち止まって考えていただきたいことがあります。
補助金を使って、何を作るのか。
その前に、
「それによって、誰から、どのような仕事を増やしたいのか」
を決める必要があります。
ホームページを作ることも、SEO対策をすることも、広告を出すことも、すべて「手段」です。
目的は、会社の経営を前に進めること。
だからこそ、小規模事業者持続化補助金を活用するのであれば、いきなりWEB制作会社を探すのではなく、まず90日間を使って、
経営課題を整理する
↓
誰に何を売るかを決める
↓
WEBでの集客方法を考える
↓
小さく実行する
↓
反応を見て改善する
という順番で進めることをおすすめします。
※この記事でいう「90日間」は、補助金の公式な事業期間を示すものではありません。補助金を活用した販路開拓を進めるための、経営・マーケティング・WEB施策を整理する目安として紹介しています。
小規模事業者持続化補助金は、単にホームページを作るために使うのではなく、会社の経営を見直し、新しい顧客との接点を作るきっかけとして活用することが重要です。補助金を「もらうだけ」で終わらせず、採択後の売上につなげる考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
小規模事業者持続化補助金は「ホームページを作るための補助金」ではありません
小規模事業者持続化補助金は、販路開拓などの取り組みを支援する制度です。
2026年8月現在、一般型・通常枠の第20回公募では、2026年11月5日に申請受付が開始され、12月15日17時が申請受付締切とされています。採択発表は2027年3月頃の予定です。最新の公募要領や日程は、必ず公式サイトで確認してください。
しかし、補助金を活用する際に最も大切なのは、
「ホームページが作れる」
「広告費に使える」
ということではありません。
大切なのは、
「その取り組みによって、どのように販路を開拓するのか」
です。
例えば、製造業の会社が、
「ホームページをリニューアルしたい」
と考えたとします。
それだけでは、経営上の目的が分かりません。
一方、
「既存取引先への依存度を下げ、新しい業界からの問い合わせを増やしたい」
のであれば、話は変わります。
その場合には、
- ・どの業界を狙うのか
- ・その業界の企業は何に困っているのか
- ・自社の技術のどこが役に立つのか
- ・その企業はGoogleで何を検索するのか
- ・問い合わせにつなげるために、何をWEB上で伝えるのか
を考える必要があります。
つまり、
補助金 → ホームページ
ではありません。
経営課題 → 販路開拓 → マーケティング戦略 → WEB施策 → 補助金の活用
という順番で考えることが重要です。
最初の30日間:「何を売るか」より先に「何を変えたいか」を考える
最初の30日間で、ホームページを作り始める必要はありません。
むしろ、最初にやるべきなのは経営における課題抽出です。
STEP1 今の会社の状況を書き出す
まず、次の質問に答えてみてください。
- ・現在、一番売上を支えている商品・サービスは何か
- ・利益を生み出している商品・サービスは何か
- ・今後、伸ばしたい商品・サービスは何か
- ・既存顧客に売上が偏っていないか
- ・新規顧客はどこから来ているか
- ・営業活動で困っていることは何か
- ・将来、不安に感じていることは何か
難しい分析をする必要はありません。
まずは社長自身の頭の中にあることを、紙に書き出すだけでも構いません。
STEP2 「誰に売りたいのか」を決める
ここが非常に重要です。
「新規顧客を増やしたい」
だけでは、まだ具体的ではありません。
例えば、
「製造業に売りたい」
ではなく、
「従業員50~200人程度の機械メーカーで、特殊加工を外注したい企業」
くらいまで具体的にしてみます。
もちろん、最初から完璧に決める必要はありません。
重要なのは、
「誰でもいいから問い合わせを増やす」という考え方をやめることです。
STEP3 自社の強みを棚卸しする
ここでは、
「うちの会社の強みは何ですか?」
と聞かれて、すぐに答えられなくても構いません。
むしろ、長年会社を経営している社長ほど、
「そんなことは、うちでは当たり前」
と思っていることが、実は強みである場合があります。
例えば、
- ・難しい加工に対応できる
- ・小ロットでも断らない
- ・短納期に対応できる
- ・特殊な素材を扱える
- ・長年の経験がある
- ・他社が嫌がる案件を引き受けてきた
- ・特定業界について詳しい
といったことです。
ある老舗製造卸企業の事例でも、専門的な知識やニッチな商材をWEB上で発信することが、新しい顧客との接点につながっています。
社内では当たり前のことが、社外から見ると大きな価値である。
これは中小企業のWEB集客を考えるうえで、とても重要な視点です。
31~60日目:「お客様が探しているもの」を見つける
経営課題とターゲットが整理できたら、次はマーケティング戦略を考えます。
ここで重要なのが、
「自社が言いたいこと」ではなく、「お客様が知りたいこと」
です。
STEP4 お客様からよく聞かれる質問を書き出す
営業担当者や社長が、お客様から日常的に聞かれている質問を書き出してみてください。
例えば、
「この素材は加工できますか?」
「この数量でも対応できますか?」
「納期はどのくらいですか?」
「この用途に使えますか?」
「他社では断られたのですが、できますか?」
こうした質問は、WEB集客の材料になります。
なぜなら、その質問をGoogleで検索している人がいる可能性があるからです。
STEP5 「検索される言葉」を考える
ここで初めてSEOを考えます。
「製造業」
「加工会社」
「ホームページ制作」
といった大きな言葉だけを狙う必要はありません。
むしろ中小企業の場合、
「素材名+特殊加工+小ロット」
のように、顧客の具体的な悩みに近い言葉を狙う方が、自社に合っている場合があります。
これは、ある老舗製造卸企業の成功事例でも実践された考え方です。競合の多い一般的なキーワードではなく、検索数は少なくても購買意欲の高いニッチな検索を狙う方法です。
STEP6 「何を作るか」を決める
ここまで来て、ようやくWEB施策を決めます。
例えば、
- ・ホームページの特定ページを改善する
- ・新しい商品ページを作る
- ・よくある質問をページ化する
- ・専門的なブログ記事を作る
- ・問い合わせフォームを改善する
- ・Google検索から訪問してきた人向けのページを作る
などです。
ここで大切なのは、
「ホームページを全部作り直す」ことを最初から目的にしないこと。
必要なページが1枚なら、まず1枚から始めればいいのです。
61~90日目:小さく実行して「お客様の反応」を見る
ここから実行です。
STEP7 まず30点でも公開する
中小企業のWEB集客では、
「完璧なホームページが完成するまで公開しない」
という考え方が、かえってスタートを遅らせることがあります。
最初から100点を目指す必要はありません。
まず公開して、
「お客様はどこを見ているのか」
「どんな検索から来ているのか」
「どの記事が読まれているのか」
「問い合わせにつながったのか」
を確認します。
ある老舗製造卸企業の取り組みでも、最初から完璧な記事を作るのではなく、公開して市場の反応を見ながら改善していくことが重視されています。
STEP8 数字を見る
WEB集客は、
「なんとなくアクセスが増えた」
で終わらせてはいけません。
最低限、
- どのページが見られているか
- どの検索から訪問されているか
- どんなキーワードで表示されているか
- 問い合わせがあったか
- どんな問い合わせだったか
を確認します。
そして、数字だけではなく、
「実際に問い合わせてきたお客様は、何を見ていたのか」
を確認してください。
ここに、次の打ち手のヒントがあります。
STEP9 翌月に改善する
例えば、
「この記事は思った以上に読まれている」
と分かったら、関連する情報を追加する。
「アクセスはあるのに問い合わせがない」
のであれば、ページの内容や問い合わせへの導線を見直す。
「想定していなかった業界から問い合わせが来た」
のであれば、新しい顧客層として検討する。
この繰り返しです。
90日間で目指すのは「完成」ではありません
ここは非常に重要です。
90日間で、
「問い合わせが100件になりました」
という結果を必ず出すことを目標にする必要はありません。
WEB集客は、業種や市場、商品によって成果が出るまでの時間が異なります。
むしろ最初の90日間で、
「自社は、誰に、何を、どのように伝えると反応があるのか」
を発見できれば、大きな前進です。
そして、その発見を次の施策につなげます。
つまり、
90日間=成果を出し切る期間
ではなく、
90日間=勝てる方向を見つける期間
と考えてください。
補助金で「何を買うか」ではなく、「何を変えるか」
小規模事業者持続化補助金を活用するとき、つい、
「補助金で何が買えるのか?」
と考えてしまいます。
しかし、経営者にとって重要なのは、
「補助金を使って、自社の何を変えるのか?」
です。
例えば、
今まで
既存顧客からの紹介に依存
↓
新規営業が難しい
↓
売上が安定しない
だった会社が、
これから
狙う顧客を決める
↓
顧客が検索する情報を発信する
↓
WEBから新しい企業と接点を作る
↓
問い合わせ・商談につなげる
↓
反応を見て改善する
という仕組みに変われば、補助金を使う意味が生まれます。
補助金そのものが成果ではありません。
補助金を使って始めた取り組みが、その後も会社の営業活動を支えてくれることが重要です。
実際に、WEBが「想定外の営業」を生むこともある
中小企業の経営者の方からすると、
「そんなにうまくいくのか?」
と思われるかもしれません。
しかし、専門的な技術や商材を持つ企業の場合、WEBには一つの可能性があります。
今まで自社を知らなかった企業に、検索を通じて見つけてもらえることです。
実際の中小企業の成功事例では、専門的な情報を継続して発信した結果、従来の業界とは異なる企業から問い合わせが入り、当初想定していなかった用途で商談につながるケースもありました。
これは、
「広告を出して、自社の商品を売り込んだ」
のとは少し違います。
困っている人が検索する。
↓
自社の専門知識が見つかる。
↓
「この会社なら相談できるかもしれない」と思ってもらう。
↓
問い合わせが来る。
という流れです。
中小企業にとって、これは大きな営業資産になります。
ITが苦手でも、WEB集客はできます
ここまで読んで、
「言っていることは分かった。でも、うちにはWEBに詳しい社員がいない」
と思われたかもしれません。
実際、これは中小企業では珍しいことではありません。
しかし、
社内にITの専門家がいることと、自社の専門知識を持っていることは別の話です。
例えば製造業なら、
「この素材なら、こういう加工ができる」
「この用途なら、この製品が適している」
という知識は、WEB会社にはありません。
その知識を持っているのは、社長や社員の皆さんです。
WEB集客で必要なのは、その専門知識を、
「お客様が理解できる言葉」に変えて発信すること。
そこを外部の専門家が支援する方法があります。
東京WEB集客パートナーズが考える「90日間」
私たちは、WEB集客をいきなり始めません。
まず、経営者の方のお話を伺います。
1~30日
経営における課題抽出
自社の強み・弱みの整理
ターゲット顧客の明確化
今後伸ばしたい商品・サービスの整理
↓
31~60日
経営戦略立案
マーケティング戦略
競合分析
顧客が検索する情報の整理
WEB集客の戦略立案
↓
61~90日
WEBサイトの改善
コンテンツ作成
SEOの基本設定
問い合わせ導線の改善
アクセス・検索データの確認
↓
90日以降
データを見ながら改善
新しい顧客ニーズの発見
次のコンテンツ・施策の検討
このように、経営→マーケティング→WEBの順番で考えます。
私たちが大切にしているのは「泥臭い伴走支援」です
「SEO」
「マーケティング」
「コンバージョン」
「E-E-A-T」
「データドリブン」
WEB業界には、分かりにくい言葉がたくさんあります。
しかし、経営者の方にとって重要なのは、難しい言葉を覚えることではありません。
「結局、うちの会社は何をすればいいのか?」
それが分かればいいのです。
東京WEB集客パートナーズでは、全員が厳しい国家試験をパスした中小企業診断士です。
だからこそ、WEBだけを見るのではなく、
経営における課題抽出
↓
経営戦略立案
↓
マーケティング戦略
↓
WEB集客の戦略立案
↓
実行・改善
までを一つの流れとして考えます。
そして、私たちが大切にしているのが、泥臭い伴走支援です。
「ITが苦手」
「何を相談したらいいのかも分からない」
「以前、WEB業者に高いお金を払ったけれど、成果が出なかった」
そんな方にも、専門用語を並べるのではなく、親切で丁寧な対応を心がけています。
小規模事業者持続化補助金を「会社を変える90日」にする
補助金を使えるからといって、無理にホームページを作る必要はありません。
広告を出す必要もありません。
大切なのは、
「これから自社は、どの顧客を増やしたいのか?」
を考えることです。
そして、その顧客に対して、
「自社のどんな強みを伝えれば、仕事につながるのか?」
を考えます。
そこまで決まれば、
「ホームページをどうするか」
「SEOをどうするか」
「どんな記事を書くか」
「広告を使うか」
という具体的な打ち手が見えてきます。
小規模事業者持続化補助金を、
「安くホームページを作るための制度」
として終わらせるのか、
それとも、
「経営戦略とマーケティング戦略を見直し、新しい顧客との接点を作るきっかけ」
として活用するのか。
この違いは、その後の会社の成長に大きく影響する可能性があります。
もし、
「補助金を使って何か始めたいけれど、何から考えればいいのか分からない」
「ホームページを作り直したいけれど、また失敗するのが怖い」
「自社の強みをどうWEBで伝えればいいのか分からない」
ということであれば、まずは一度ご相談ください。
東京WEB集客パートナーズは、補助金ありきでWEB制作を提案するのではありません。
「会社をどうしていきたいのか」から一緒に考え、経営課題を整理し、経営戦略を立て、WEB集客の戦略立案からマーケティング支援まで伴走します。
90日間で完成させることではなく、
90日間で「次に何をすれば会社が前に進むのか」を見つける。
それが、私たちが考える中小企業のWEB集客の始め方です。
東京WEB集客パートナーズでは、全員が中小企業診断士の資格を持つ専門家チームが、WEB集客の戦略立案からマーケティング支援、各種補助金を活用したWEBサイト制作・改善のご相談まで幅広くサポートしております。(※ご相談後に強引な営業電話や訪問営業を行うことは倫理規定に基づき一切ございません。安心してご利用ください)


